ロマンス
4日間だけ発生した恋愛未満のロマンスをが、当事者たちに作品化される際、あいまいになる記憶と照れ、商業的な思惑などによって脚色され、徐々に別物になっていく様を描く。そして無意識に取り落とし忘却した部分にこそおもしろみがあり、誰かの中に種を落としているという事実をさりげなく見せる。
おもしろすぎる。会話のテンポと切り口、全体の構成の美しさ、発話の生々しさ、すべてが圧倒的に高品質で、どれから言及すればいいのかわからない。パロディの命名がオリジナルを上回ろうとする話とか、人生に栞を挟もうとする話とか、スーパーで働く二人の会話がすきだった。坂谷の家にキャストとプロデューサがあつまるシーンもおもしろかった。それを言うしかないときの言葉って迫力がある。タクシーで手をつなぐ話はいいなと思った。どっかで言っていきたい。とにかくいいものを見た。