海がきこえる

こいつらドラマすぎるなあという感想。器を持った人間が一つの場所に集まれば、そこにドラマが生まれる。良いキャラクターたちにストーリーとアニメーションが突き動かされている。「よふかしのうた」でも同じような感覚を持った。
知っている絵がでてきて笑ってしまった。あのエモ系アイコン、自認が武藤里伽子なのか。ほんとに映画みたのか。

武藤里伽子に惹かれてしまう気持ち。東京から来た美少女だから好きとか、そういうことではない。彼女の強さと傲慢さと寂しさを見ると、どうも放っておけなくなる。そら好かれますわな。
松野もよかった。かなりエロかった。森崎もよかった。この二人の関係性めちゃよかったなあ。

飛行機が離陸するところの描写がよかった。あのこわばり方、そして隣の社会人っぽい男の落ち着きの比によって、慣れていない存在であることがうまく描かれていた。
ホテルでの一連の流れは、キャラクターたちの個性、そして思惑がうまく発揮させられていた。そしてそれぞれの魅力が一番濃く出ていた。「たった30分で大人になった」みたいなセリフ、かなりよかった。大きな器の持ち主であることが明らか。

車のシーンは、家まで送り届けたあとに過去の出来事を謝るのがよかった。それまで、最後が殴った記憶だったのに、それがなかったかのように、昔のままの関係性で、車内を過ごしたと思うと、人間だなあと思う。

らしさ、みたいなものが映るシーンのよさ。特筆すべきアニメーションは特になかったが、作画の安定感と美しさはさすがジブリだった。逆に、絵の美しさでみせるアニメだと勝手に思っていたのでキャラクターを描くうまさを感じるとはかなり意外な体験だった。