西洋美術史入門
西洋美術史を幅広くカバーした入門書。
西洋美術は買い手によって成立してきたという重要な事実を再確認した。買い手がつくから表現が残ってきたのだ。
その点で西洋美術史において17世紀オランダが重要な役割を果たした。この時代のオランダは初めて商人階級がパトロンとなった。商人階級が買い手についたため、仰々しい宗教画でなく静寂な静物画へ、大きな壁画から安価なキャンバスと油彩へ、といった変化が生じた。
この例のように西洋絵画を見るときは、その絵が描かれたときのパトロンを意識するのが大切だ。
印象派について写実派と違い、幅を持った時間軸を捉えたものだと考えていたが、どうやら逆に一瞬を捉えたものであるようだ。絶対黒を排除し、明度を下げないように混色を下げる。この理論に基づいて描かれた実験的で、とらえようによってはより写実的な絵画である。