ロン・ミュエク

葬式で棺に入った死体に触れて、その肌のシミや凸凹に気がついた時の背筋の冷たさ、ひとであった存在がものに変わる瞬間の驚きを思い出した。全員が人体の不気味さから目を逸らしていて、だからこそ観察には面白さがある。身体の大きさを少しずらしただけで忘れていた感覚を誘発させるような芸当は器用だなと思った。